偶然を大事にしたい。
「それ、あの人も同じこと言ってた」
「あいつとそいつが同じタイミングで欠伸をした」
「ハモった」
全部ちっぽけなことなのですが、
私はすごく面白いと思います。
或る数学の先生がいるのですが、その人は深いところまで入っていく方で…
何ていうのだろう…哲学的というのか…
色々な物事を深く考えて、自分の世界をちゃんと持ってる方なのですが、話が長いんです。
まあ、言ってしまえば面倒臭いタイプなのでしょうか…
その人は同じ言葉ばかり使うんです。
要するに口癖が分かりやすい、特徴的という感じですかね。
その人の代表的な口癖が「タイムリー」なんですけど、今は「泥沼にハマる」という表現がお気に入りなようです。
使い方ex.
「この手の証明は下手すると泥沼にハマるわけです。別にぬかるみの中を掻き分けて証明してもいいのですが〜…」
泥沼にハマるなんて私滅多に使いませんし、言ってる人もあまり聞かないよ〜
と、思ったのですが、その先生と何処かかぶる知り合いがいました。
その知り合いと先生は以前、違うときに違う場所で、同じことを言っていました。
宇宙人がいるかどうか。
皆さんはどう考えますか?
そして、何故そのように考えますか?
知り合いはそれについて「宇宙人がいることは一つの惑星でいることが確認できたらそれで証明できるけど、宇宙人がいないことは全部の惑星を調べないと証明出来ないから、宇宙人がいるって言った方がいいよね〜」と言っていました。
(かなり雑にまとめました、わかりにくくてごめんなさい)
私はそのときナルホド〜とちょっぴり感動してしまいました。
そしてその数ヶ月後、数学の先生が背反事象の説明をするときに、宇宙人の話を用いたのです。
私は一度、宇宙人の有無で感動したので、先生の話には非常に集中しました。
それと同時に、知り合いと同じこと言ってる…!と思いました。
内心誰かに伝えたい…!という気持ちでいっぱいでしたが、誰とも共有できない、自分しか知らないことでしたので、そのときはしょうがなく心の中にとどめておくことにしました。
きっと知り合いと先生は全くの赤の他人だと思いますが、同じことを言っていたのです。
そして最近では、泥沼にハマるという表現から、2人の重なるところを感じられました。
こんな何処にでもありそうなことですが、私は単なる偶然を大事にしたいです。
だから、
誰かと目が合ったという単なる偶然…
イケメンさんと目が合った、とかも流したくないのです…!
記憶にとどめておきたいのです…!
…結局そこかいな!(一人ツッコミ…)
名古屋の人とは笑いのツボが7割違うので辛いです。
【終わり】