独りよがりを直すんだ!
「最近の若い者は…」
「昔はよかった…」
よく言われるこの文句。いつになっても言われ続けるこの言葉は、人間のDNAに組み込まれているのでしょうか。
面白い映画を観ました。
『サムジンカンパニー1995』という作品です。(『三振グループの英語、TOEICの半分』とも言うらしい。Samjin Company English Class)
(ビラで失礼します)
どんな話
1995年のソウル。大企業に勤める高卒女性社員3人は、自社工場が有害物質を川に排出している事実を知る。その事実を知った3人は、真相解明のために大企業相手に立ち上がる…!
---以下、映画を観た感想を述べるためネタバレです---
私が映画を観て感じたこと
諦めないことが少なくなっていた
主人公らは1995年の大企業の高卒女性社員。男性社員からはもちろんのこと、大卒女性社員からも見下される、会社の中では1番地位の低い立場にある。
そんな彼女たちが社会的な悪事を晒し出すために立ち上がった、何度消しかけられても挫けなかった、その信念にあっと言わされた。
今の世の中で、それほどまで真剣に生きている人はいるか?
無理難題を叩きつけられたら、折れていないか?
私は折れていた。無理と言われたらしょうがないね、できないことはやらない、そんな消極的な生き方をしていた。
正直、映画を観て、「自分、今まで何やってたんだ」と思ってしまった。
なんだかんだで自分が良かれという方に逃げていただけではないか。
信念を持つとどうせ潰されると思い、信念を持つことを諦めていた。
「諦めない」「貫く信念」を忘れていたことを思い出しました。
自分を持つって楽しいこと
信念を忘れていた、と書いたが、自分を持つことを忘れていたとも言える。
もちろん、自分を持っている面もある。読書が楽しい。カフェに行くのが好き。コーヒーを飲む時間は至福。定時で帰れるように仕事をする。など。
だが、この映画の主人公たちほど、「私はこうありたい!」「これがしたい!」という意思はなかった。
しかし、3人の中でも、自分が何をしたいのかわからない登場人物もいた。
だが、人生の恩師に出会って、言葉をもらって、自分がどんな人生を歩むかを決めてからは、凛と輝いていた。
まっすぐに、自分がしたいことをしている彼女たちは非常にかっこよかった(浅い表現で申し訳ない)。
自分を持つというのは、こんなにも人を輝かせるのかと。たとえ演出でも、憧れた。
友情は素晴らしい
これもまた月並みな表現だが、3人の友情が羨ましいほど素敵だった。
キャラの違う3人だが、うまく長所を掛け合わせ、事件解決に向かう。
勇敢なおせっかいさん、クールで高飛車に見えるが友人想いさん、天然が入ってる数学の天才。
キャラの個性が面白かったのもあるが、同性の友情が見られたのが、熱かった。
友情は、ある種、恋愛の対極にある人間関係とも言えるが、そんな友情を大きく取り扱っているところに、当時の寿退社社会へのアンチテーゼを感じた。
女子だからって恋愛だけじゃねーぞって。恋愛だけが幸せじゃねーんだぞって。
同性同士の友情に惚れ惚れした。(筆者友達少ない)
今私がすべきだと思ったこと
私がこの映画から感じ取り、行動に起こしたいと思ったことです。(抽象的なのが多いです。)
独りよがりを直す
これは1番感じました。見て見ぬふりの何が正義だ、と。この映画の主人公たちに叩きつけられたような気がしました。
人のために、生きられるように。
自分が良ければそれでいい、は、人類を破滅に追い込む。
個人的に、独りよがりが起こる原因として考えられることは、①他者とのコミュニケーション不足、②所属コミュニティの少なさ、が挙げられるため、なるべく、人と、仲良くしていきたいです。
(月並みな表現ばかりで馬鹿と思われてると思いますが、馬鹿です)
勉強する
いやー勉強って素晴らしいなって(馬鹿)
勉強している3人の姿に憧れました。
勉強しよう。
何でもやってみる
劇中に出てくる恩師の言葉で、「好きなことをしなさい。好きなことがなければ、何でもやってみなさい。」という言葉がありました。
この言葉には感銘を受けました。なんでも、私は影響を受けやすいタイプなのです。
私は文章を書くことは好きなことなので、早速こう思い立ってブログを書いているわけです。
友達を増やす
友情に憧れたので、友達、まあ話せる人、を増やしたいなと思いました。
とりあえずもうちょい職場でコミュニケーションを円滑に取れるようにしたいです。
終わりに
「最近の若い者は…」は、若者を突き放すような、身勝手な言葉だと感じます。
次世代の教育は、誰がするものでしょう。
独りよがりでなく、人のために動ける人が増えるといいと本気で思います。
だから、まずは、自分ができること/すべきと考えること(私の場合、①他者とコミュニケーションを取る、②コミュニティを増やす、③勉強する、④何でもやってみる)を試してみようと思います。それと同時に、自分が楽しいと思うことを続けていこうと思います。
こんなふうに書いてみましたが、映画一本で、ここまで考えたのは初めてかもしれません。
たまには映画から考察することもよい脳トレです。